テーマサイト「設計・生産とIT」の今回(2013年6月7日~7月4日)のアクセスランキングでは、20本中7本と3Dプリンタに関する記事が多数入った。具体的には、3、6、10、11、13、16、20位の記事だ。
3Dプリンタは、立体形状を“バーチャル”に表現した3次元データから、実際に触れられる“リアル”な立体物(実物)を造り出す装置だ。製造業の開発現場では、以前からラピッド・プロトタイピング(迅速な試作、RP)を実現するツールとして使われていた。
製造業では現在、製品の開発にCADを使うのが一般的だ。製品開発では、開発の途中途中でさまざまなチェック項目を確認しなければならない。厄介なのは、CADの画面上だけでは確認が難しいチェック項目があることだ。
そこで重宝されているのが、3Dプリンタだ。3次元データがあれば、従来の試作技術に比べて非常に短時間に試作品を造れる。この点が評価され、以前から活用が広がっている。それだけでなく、製造業では簡易金型*を造る装置として、さらには治工具を造る装置としても3Dプリンタは使われている。
* 簡易金型 本格的な金型には耐久性の面で劣るが、少量の成形には使える金型のこと。