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AUO、Innoluxの大型パネル、2013年5月は高稼働、高水準出荷を維持

AUO、Innoluxの大型パネル、2013年5月は高稼働、高水準出荷を維持

中根 康夫=ドイツ証券
2013/07/05 00:00
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 台湾のTFT液晶パネル大手の一角を占める台湾AU Optronics社(AUO)と台湾Innolux Display社(群創)が、2013年5月のパネル出荷数量、売上高、および稼働率を明らかにした。詳細は後述するが、前月同様、AUOは大型サイズ、とりわけテレビ用パネルを中心に、Innolux Display社は総じて、高稼働率を維持している。

AUO、大型パネルの1~5月累計出荷数量はYOYで2%増

 AUOについては、2013年5月の大型パネルの出荷数量は1180万枚〔対前年比(YOY)で15.3%増、対前月比(MOM)で24.4%増〕、同年1~5月の同累計出荷数量はYOYで2%増だった。同社の同年5月の売上高は383億新台湾(NT)ドル(YOYで22.0%増、MOMで3.5%増)、同年1~5月の累計売上高はYOYで22%増だった。

 同社の生産状況については、大型サイズ、とりわけテレビ(TV)用パネルを中心に生産する第8世代(G8)やG7.5ラインで高稼働率を維持した。G7.5ラインでは、24インチモニター、42インチTV、50インチTVなど需要が堅調な機種や新機種が多く、稼働率は高水準を維持している。週によって差はあるものの、2012年10月以降は稼働率が9割を超え、2013年の年明けにはガラス基板投入が14万枚を超え、足元では15万枚を超える上限状態が続いている。

 G8ラインに関しては、46インチが停滞気味であるものの、42/21.5インチの共取り生産や32インチの生産において一定水準の稼働率を維持している。加えて、足元では55インチ(フルHD対応品および4K2K対応品)が増産傾向にあり、稼働率は9割強を維持している。G6ラインについては、同社が注力している65インチを増産していること、および39インチも緩やかな増産基調となっていることから、稼働率は、2013年3月こそ地震の影響でL6-Aライン(AUOのG6ライン)で落ち込んだものの同年4月には急回復し、9割弱を維持している。

 一方、ノートパソコン(NB)、モニターの不振により、G5ラインおよびG6ラインの一部は依然、相対的に厳しい。歩留まり問題などで苦戦してきた米Apple社のタブレット端末「iPad Mini」向けについては、2013年1月から大増産を開始。他ブランドのタブレット用パネル、タッチパネルの供給も上向いている。しかし、NB向けの落ち込みは想定以上に大きく、iPad Mini向けもApple社側の在庫調整により需要が急減している。このため、G5ライン全体の稼働率は再び低下気味であり、同年3月以降は8割超に回復していたものの、足元では7割強程度と低迷が続く。

 TV向けについては、2013年5月の同社の推定合計出荷数量が280万枚とMOMで1%減、YOYで1%増。同年1~5月累計の同出荷数量は、YOYで5%増とほぼマーケット並みだった。同社の同年5月のサイズ別推定出荷数量は、32/39インチが合計で110万枚程度とMOMで若干減だった。39インチは依然としてInnolux Display社の半分以下の水準にとどまっている。42/46インチは90万~95万枚とMOMで若干増。50/55インチは30万枚程度でMOMで若干増。G6ラインで生産する65インチは8万~9万枚とMOMで若干増だった。

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