ビッグデータの覇者たち、海部美知著、798円(税込)、新書、216ページ、講談社、2013年4月
ビッグデータの覇者たち、海部美知著、798円(税込)、新書、216ページ、講談社、2013年4月
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 このところ「ビッグデータ」という言葉をよく聞くようになった、という一文をマクラにして『ビッグデータ時代の新マーケティング思考』を紹介したのは、昨年12月のことだった(「『紙おむつと缶ビール』の関係を知っていますか」)。

 あれから6カ月しか経っていないが、「ビッグデータ」を「それほど目新しい言葉じゃないよなぁ」と感じるのは私だけだろうか。技術屋の悲しい性(さが)なのか、何度も耳にしているうちに、もう使い古された技術のような気がしてくるのが不思議だ。

 いやいや、そんなことはありません。ビッグデータはまだまだ未完の技術ですよ。スマートフォンやソーシャル・メディアで出遅れた日本も、この分野ならまだまだ失地回復のチャンスがありますよ、というのが本書の主題である。