「10・15モードよりも厳しいとされるJC08モードで燃費が30km/L」。この軽自動車並みの燃費を、全長4915×全幅1850×全高1465mmと「ゆとりのボディサイズを持つ上級セダン」(ホンダ)で実現したのが、2013年6月21日にホンダが発売した新型「アコード ハイブリッド」だ(図1)。

図1●新型「アコード ハイブリッド」
上級セダンでありながら、JC08モードで30km/Lと軽自動車並みの低燃費を実現した。
[画像のクリックで拡大表示]

 通常、ボディサイズ(車格)が大きくなるほど走行に必要なエネルギ量が増加して燃費は悪化する。そうした車格の影響を排除した比較を可能とするのが、エネルギ効率〔(単位体積当たりの燃料が持つエネルギ×燃費)/単位距離当たりの走行に必要なエネルギ〕だ。ホンダによると、新型アコード ハイブリッドのエネルギ効率は「40%近く、30%台後半」と世界最高(ホンダ調べ、2013年5月時点)という。

 車名からも分かるように新型アコード ハイブリッドは、エンジンとモータという2つの動力源を持つハイブリッド車だ。ハイブリッド車には、大別して「シリーズ・ハイブリッド」「パラレル・ハイブリッド」「シリーズ・パラレル・ハイブリッド」という3つの方式がある。新型アコード ハイブリッドは、このうちのシリーズ・パラレル・ハイブリッドを採用している。