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HOMEものづくり産業機器/部材エディターズ・ノート > ゲームじゃありません、訓練です---見て参りました陸自唯一の機甲師団(下)

エディターズ・ノート

ゲームじゃありません、訓練です---見て参りました陸自唯一の機甲師団(下)

  • 吉田 勝=日経ものづくり
  • 2013/06/20 05:00
  • 1/4ページ

 少々引っ張り過ぎましたが、陸上自衛隊の東千歳駐屯地取材、最終回です(前回はこちら)。

 昼食後にまず向かったのは、指揮所訓練センター(CTS)です。CTSは、端的に言えばシミュレーションを中心とした訓練施設。現実世界では戦闘や災害派遣の大がかりな訓練は簡単にできません。そこで、さまざまな状況に的確に対応できるようシミュレーションで経験を積むわけです。シミュレーションには、防衛戦闘などを想定して連隊や師団全体の指揮を演習・評価する「指揮所訓練統裁支援システム(Intelligent Combat Exercise:ICE)」訓練や、戦車やヘリコプターの運用を訓練する「機械化部隊戦闘シミュレータ」(ATCE:Armor Troop Combat Exercise simulator)訓練などがあります。

 といったレクチャーをまず受けたのですが、その部屋の一画に市販のパソコンとジョイスティックがずらっと並んでいました。それがATCEです。3次元の仮想空間内で戦車やヘリを操縦し、作戦行動中の敵を攻撃します。一見するとパソコンゲームのようです。

戦車戦のシミュレータ。一見パソコンゲームのよう。
(ピンぼけですみません)
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こちらはヘリのシミュレータ
操縦がかなり難しそうでした
[画像のクリックで拡大表示]

 記者陣も戦車戦に挑戦しました。本来、10式/90式戦車の乗員は車長(戦車の指揮を執る人)、砲手、操縦手の3人ですが*、記者は車長なんてできませんから、砲手と操縦手の2名での運用です。私は操縦手でした。まずはジョイスティックのボタンやレバーを操作し、市街地を走り回って敵を探します。最初はちょっと戸惑いましたが、慣れれば操縦そのものは難しいわけではありません(もちろん実車は全然違うでしょうけど)。ところが、いるはずの敵になかなか遭遇しません。砲手役の記者と「あっちじゃないですか」「いや、逆ですよ」なんて言い合いながら、走り回ること数分(実戦だったらとっくの昔にやられてますね…)。ようやく敵戦車と遭遇し、狙いを定めて撃破します。やったぁー。こう言ってはなんですが、やっぱりシミュレーションゲームのように見えます。

ようやく敵戦車を見付けて撃破
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*1 74式戦車などはこれに装填手を加えた乗員4人で運用しますが、90式以降は自動装填なので3人となっています。

 しかし、これはシミュレーション訓練のほんの一端に過ぎません。本来CTSは、部隊全体の運用・指揮を訓練し、それを評価するための施設。2軍に分かれてコンピュータ上で戦い、音声や通話も含めたログから誰がいつどんな指揮をして、どう動いたかなどを解析し、作戦と指揮の妥当性を評価するというのが本来の使い方です。実際、記者たちがATCEを体験した部屋の向かいには「赤戦場」「青戦場」という2つの部屋がありました。そこで中隊レベルの2軍に分かれて紅白戦ならぬ赤青戦を繰り広げるのだそうです。

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