第7師団勢揃い


広い演習場にずらり
ずらりと並んだ第7師団
広い演習場に整列した第7師団。カメラのフレームに収まらない。
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 前置きが長くなりました。
 第7師団は3個戦車連隊を中核とする陸自唯一の機甲師団。創立記念行事のメインは、戦車や戦闘車、装甲車などの観閲行進と模擬戦です。予行といっても本番と同じプログラムですし、なおかつ見学は地元の招待者などに限られているのでゆったり見られます。陸幕広報室長いわく「見るなら予行に限る」(といっても結構大勢きていました)。お天気を心配していたのですが、天が我らに見方したのでしょう。当日は見事な快晴でした。案内されて演習場に向かうと、広い演習場の奥に迷彩の戦車や戦闘車両、装甲車、自走榴弾砲、自走高射機関砲などがずらりと並んでいました。その数約390両(戦車90両とその他300両)。日本でもこの規模で観閲行進は最大だそうです。

* 規律の維持を目的とした儀礼行動の1つ。整列して移動するという基本行動を確認する意味もあるとのこと。

右からやってきた90式戦車ほか3台
右からやってきた90式戦車ほか4台
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 さて、予行は10時ごろから始まりました。最初は来賓の挨拶や祝辞が続きます(予行なので紹介のアナウンスだけ)。それが一通り済むと、いよいよ観閲行進です。まず、演習場の向かって右手のずっと奥に控えていた90式戦車と73式装甲車、2台の82式指揮通信車が右から左へと目の前を通り過ぎていきます。この4台が左手のかなり先に行ったと思うと、正面に控えていた400両近い車両が次々とエンジンを掛けて動き出しました。左手から右手に向かって行進するため、スタート地点に向かうのです。戦車や装甲車が次々と砂煙を上げて移動していきます。行事を盛り上げるためか、航空自衛隊のF15も轟音を響かせて上空をびゅーん。

観閲行進に向けて左手奥に向けて移動する戦車群
観閲行進に向けて左手奥に向けて移動する戦車群
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F15も飛んでます
F15も飛んでます
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戦闘車両390両がばく進


観閲行進始まりました。通信大隊の装甲車(だったと思う)
観閲行進始まりました。通信大隊の装甲車(かな?)
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 全車両が移動し終わるといよいよ行進開始です。普通科連隊、戦車連隊、通信連隊、施設大隊などの車両が爆音とともに土煙と排ガスを巻き上げながら次々と目の前を通り過ぎていきます。「おおっ、99式自走榴弾砲だ」「91式戦車橋しぶいなあ」。中でも90式戦車が4列縦隊で走っていく様は迫力がありました。そして、各隊が正面を通過する際には「第○○戦車連隊です」といったアナウンス。先頭車両に乗っている隊長も紹介されます。「○○連隊隊長□□□□□、△△県出身。趣味は◇◇◇」---。「趣味まで紹介されるのか。読書とか映画鑑賞といったありきたりの趣味だとつまんないやつとか思われちゃうのかな」、などと余計なことを考えている間にもどんどん行進は続きます。全てが通過するまで30分弱ほどだったでしょうか。全車両が小さくなって右手奥の茂みの中に消えていきました。最後に、正面で2人の兵士が捧げ銃(ささげつつ)で締めて終了です。観閲行進なるものを初めて見ましたが圧巻ですね。

90式戦車回収車。後で模擬戦にも登場しました。
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87式自走高射機関砲の群れ。
87式自走高射機関砲の群れ。
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これも87式自走高射機関砲。綺麗に並んで移動してます。
これも87式自走高射機関砲。綺麗に並んで移動してます。
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行進中の90式戦車。
行進中の90式戦車。
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縦隊で並んで走ると圧巻です。
縦隊で並んで走ると圧巻です。
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最後は捧げ銃で締めくくり。
最後は捧げ銃で締めくくり。
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 観閲行進が終わると、引き続いて模擬戦が始まりました。…が、長くなりましたので続きは次回に。