Siliconware Precision Industries社(SPIL)の2013年4月の売上高は、YOY(対前年比)+3.5%、MOM(対前月比)+13.2%の56億2200万NTドルと、当社の想定範囲内だった。2Q(第2四半期)における売上高の事前予想のQOQ(対前四半期比)+20~+25%程度を達成するのに必要な5~6月の売上高は、1カ月当たり55億5000万~58億4000万NTドル(MOM-2~+4%)。

 ドイツ証券では5月の売上高についてMOM+3~+5%を想定しており、2QにはMediaTek社、米Broadcom社、米Spreadtrum Communications社などからのスマ-トフォン向けLSI、さらに米AMD社や米nVIDIA社からのグラフィックス・チップ向けの需要を牽引役に、2Qの売上高をQOQ+23%と予想している。稼働率もワイヤー・ボンダーが1Qの80%から2Qは90~100%へ、フリップチップ・パッケ-ジングは同68%から81~85%への上昇を見込み、プロダクト・ミックスの改善やコスト削減などで3Qの売上高総利益率はQOQ+2.6%ポイント上昇の22.4%を予想する。

 連結売上高は138億1900万NTドル(YOY-9%、QOQ-14%)と事前予想範囲(QOQ-11~-15%)内に収まった。売上高総利益率はQOQ-4.3%ポイント低下の14.6%と、稼働率低下の影響によってコンセンサス予想の16.8%を下回った。営業利益率はQOQ-5.4%ポイント低下の4.6%とコンセンサス予想(7.2%)を下回った。稼働率はパッケ-ジング80%(2012年4Q:95%)、テスティング68%(同80%)。ワイヤー・ボンダー関連パッケ-ジング売上高全体に占めるCu配線比率は64.4%(2012年4Qは63.8%)。売上高はファブレス顧客向けが96%、IDM顧客向けは4%(2012年4Qは同92%、8%)。アプリケ-ション別売上高構成は、通信55%(2012年4Qが53%)、パソコン16%(同14%)、コンシュ-マ22%(同24%)、メモリ-9%(同9%)。