1Qの同社ATM事業 は313億1700万NTドル(YOY+7%、QOQ-9%)と為替影響により事前予想の範囲(QOQ-10~-14%)を上回った。売上高総利益率はQOQ-3.3%ポイント低下の19.9%と事前予想範囲(18.2~19.2%)の上限を上回った。上ぶれの要因は金の価格低下と為替の影響によるもの。営業利益率はQOQ-3.7%ポイント低下の8.5%。稼働率はパッケ-ジング78%(2012年4Q:85%)、テスティング72%(同83%)。ワイヤー・ボンダー関連パッケ-ジング売上高全体に占めるCu配線対応の比率は60%(2012年4Q:60%)となり売上高の絶対額はQOQ-9%である。

 2Qの事前予想は下記5点。(1)出荷量はQOQ+11~+14%、ASP(平均単価)は同横ばい、つまり売上高は同+11~+14%(為替前提は1米ドルが29.6NTドルでQOQ+0.9%のNTドル安)、(2)売上高総利益率は稼働率上昇、金価格低下、NTドル安によりQOQ+3.3%上昇の23.2%、(3)ワイヤー・ボンダー関連パッケ-ジングの売上高全体に占める銅配線対応の比率は依然として上昇基調だが、その速度は緩和気味、(4)ASPはQOQ横ばい、(5)アプリケ-ション別需要は、通信、コンシュ-マ、PCの順に強い。

 2013年の設備投資計画は、6億~7億米ドル(YOY-30~-40%)から変更なし。そのうち2.5億~3億米ドルを、高集積化・高速化・高機能化のトレンドにより需要が旺盛なフリップチップ実装向けに充当する計画である。