Tech-On!のテーマ・サイト「電子部品」では、「技術をいったん止める? iPhone 5S搭載部品を予測してみた」が、この1カ月(4月16日~5月15日)で最も読まれた。ハイエンド製品の牽引役だった米Apple社が次に出すスマートフォンが、これまでよりコストを重視した製品なるだろうという予測記事だ。3番目に読まれた記事「Apple神話の崩壊」にも通じる。高性能・高機能の製品を切り開くという同社の役割は終わり、エレクトロニクス関連のさまざまな期待が崩壊しているともいえる。
一方、エレクトロニクス業界の復活を予感させる記事も上位に来た。4位に入った「IGBT市場は再び成長できるのか」は、2012年に縮小したパワー半導体のIGBT市場が2013年に回復するとみる。5位の「ローム、電池レス無線製品で建築・介護市場へ」は、高収益企業として鳴らしたロームが、次なる成長源を非エレクトロニクス分野に見出し、事業化に動いているという内容だ。
既に復活基調にある村田製作所は、9位の「【決算】村田製作所の通期は売上高が過去最高、2013年度は営業利益1000億円の予想」によると、2012年度の通期の売上高が過去最高で、第4四半期の受注額が四半期ベースで過去最高となった。
エレクトロニクス業界の復活の原動力となりそうな医療分野では、展示会「MEDTEC Japan 2013」の記事が2本ランクインした。17位には、エレクトロニクス業界では半導体製造装置の光源メーカーとして知られるウシオ電機が、医療・バイオ事業を推進する「バイオメディカル部」を設立したというニュースが入った。