半導体デバイス 半導体デバイスの最新情報・トレンドを知る
 

ソフトウエア無線

一つのハードで多様な通信方式に対応

三宅 常之=Tech-On!
2013/05/16 00:00
印刷用ページ

ソフトウエア無線が相次ぎ実用化している。一つのハードウエアをソフトウエア制御で多様な通信方式に対応させる。応用可能なのは民生機器だけではない。高い柔軟性を生かし、社会インフラを高度化する“ソーシャル・デバイス”のコア技術にもなりそうだ。

 ソフトウエア無線が提案されたのは1991年のこと(『日経エレクトロニクス』2008年6月16日号、pp.67-72に関連記事)。アンテナで受けた電波をデジタル信号に変換して、マイクロプロセサ(あるいはデジタル信号処理プロセサ)に取り込んで処理する(下図の(a))。特定の周波数や変復調方式に特化した受動部品や半導体をなくし、原理的にはあらゆる受信信号をソフトウエアで音声信号や動画データなどに復調できる。

 もっとも、周波数が数百MHz~数十GHzのRF(無線周波)信号をデジタル信号に変換すると消費電力が大きくなってしまうため、現在の製品は、いったん低い周波数に変換してからデジタル化する手法を採用している(下図の(c))。RF信号を低周波数信号に変換する部分には受動部品や半導体が必要となるが、ここをソフトウエア制御の可変RF回路とする。あるいは、ソフトウエア制御で変更する無線方式を特定周波数帯域(バンド)向けに限定することで、可変RF回路を使わずにすませる手法もある。

 1990年代後半以降、携帯電話、無線LAN、Bluetoothなど多くの無線システムが大量に使われる過程で、ソフトウエア無線の開発は主に柔軟性を生かす目的で進んでいる。「コグニティブ無線」が好例である。周波数の空き状況に応じて各無線システムの帯域割り当てを動的に変える手法で、例えばテレビ放送用帯域が空いていれば携帯電話がそこを利用する。

『日経エレクトロニクス』2008年6月16日号より
[画像のクリックで拡大表示]

ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。
・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。
・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。

【9月18日(金)開催】高精細映像時代に向けた圧縮符号化技術の使いこなし方
~H.265/HEVCの基礎から拡張・応用技術とその活用における心得~


本セミナーでは高品質、高信頼、高効率に製品化するために標準化された高圧縮符号化技術、H.265/HEVCについて、その基盤となった符号化技術の進展から映像・製品特性に適切に圧縮符号化技術を使いこなす上で知っておきたい基本とH.265/HEVCの標準化、実装、製品化に向けた基礎及び拡張技術の理解と活用の勘所等について詳解します。詳細は、こちら
会場:中央大学駿河台記念館 (東京・御茶ノ水)

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング