日経ものづくりでは2013年4月末から5月初旬にかけて、「3Dプリンタの利用実態」というテーマでアンケート調査を実施しました。アンケート結果は、2013年6月号の誌面(「数字で見る現場」というコラム)で詳しく紹介する予定ですが、今回はアンケート結果の一部を速報という形で公開します。設問は、「あなたは、業務とは関係なく私用で3Dプリンタを活用しようと思いますか」です。

 本アンケートでは、主に業務での活用状況や目的、メリット、課題などを聞きましたが、近年の低価格3Dプリンタ登場に伴って、「技術者であれば、個人的にも3Dプリンタに興味がある人が多いかも」と、この設問を追加しました。回答総数は507件でした。ご回答くださった皆様、ありがとうございました。

【問】「あなたは、業務とは関係なく私用で3Dプリンタを活用しようと思いますか」(回答数は507)
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 設問では、「既に活用したことがあるかどうか」と「今後、活用してみたいかどうか」のたすき掛けで大きく4つの選択肢を用意しました。

 最も回答が多かった選択肢は「まだ活用したことはないが、今後、活用してみたい」の59.6%。「活用したことはなく、今後も活用するつもりはない」の19.5%の約3倍です。回答者のほとんどは製造業の方々なので、一般の方よりは3Dプリンタの実力を適正に把握しているはず。今後の機能向上への期待も含めてでしょうが、3Dプリンタの将来性を示す1つの数字かもしれません。

 ただし、前述の2つの選択肢を選んだのはいずれも「(私用では)3Dプリンタを活用したことはない」という方たちで、合計すると79.1%になります。一方、「既に活用したことがある」という回答は、「既に活用したことがあり、今後も活用しようと思う」(5.7%)と「既に活用したことはあるが、今後は活用するつもりはない」(1.4%)を合計しても7.1%。私用での3Dプリンタ活用は、まだまだこれからという状況のようです。

*調査方法:ニュース配信サービス「日経ものづくりNEWS」の読者を主な対象としたメールとTech-On!上でアンケート回答用URLを告知。回答期間は2013年4月25日~5月8日。