その時のお題は、24台のマシンで「並列計算」を行い、この姫野ベンチマークを測定するという形になりました。並列計算という言葉の意味合いはいくつかあると思いますが、ここでは「複数のマシンをまたいで1つのアプリケーションを実行すること」ということです。そして、これがPCクラスタシステムにおける計算の大前提となる計算手法になります。
この形でアプリケーションを実行するためには、オリジナルのアプリケーションにも手をつけなければなりません。そして、実行する際のさまざまなTipsを駆使して、性能を少しずつ上げていく作業を行う必要がありました。
次回以降、このベンチマーク実行のノウハウに触れながら、PCクラスタシステムによる並列計算の詳細について、数回にわたって書いていきたいと思います。