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ものづくり技術者が見た「スパコン」の世界

第6回:最強「Alpha」にPCで勝った日

  • 柴田 直樹=クレイ・ジャパン・インク クラスタ ソリューション アーキテクト
  • 2013/05/14 00:00
  • 1/3ページ

 皆さん、こんにちは。Cray Japanの柴田です。連載6回目の執筆にあたり、筆者は4月からスパコンにどっぷり浸かれる新たな職場に転職しました。いっそう新鮮な気持ちで連載を続けていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。今回は前回記事の最後に書いた「Beowulf入門キット」で、UNIXクラスタシステムへ勝負を挑んだお話を書いてみようと思います。

いきなりCompaq Alpha CPUと対決

 「PGI CDK」(The Portland Group Inc / Cluster development Kit、PCクラスタ向けの統合パッケージ)とPCを組み合わせて高効率な計算ができるように進めていた、OSやミドルウェアのチューニングがひと通り形になり、いよいよビジネスを開始しようという時、1つの案件が舞い込んできました。HPC業界では、当時最強との評判が高かった「Alpha」というCPUとの対決でした。名前の表記としては“DEC Alpha”の方が「知っているよ」という方が多いかもしれません。

 これは、米Digital Equipment社が開発したCPUで、この時すでに会社は買収され、米Compaq社の製品となっていました。そのAlpha CPUのクラスタを検討している顧客に、PCクラスタを提案することになったのです。

 当然ながら、1CPUあたりの性能に差がありすぎましたので、まずはCPU数を調整することにしました。確かライバルAlphaシステムの構成は8ノード(8CPU)だったと記憶しています。そこで我が陣営は24CPUのPentium III(懐かしい…)、つまり24ノードの構成で勝負を臨むことにしました。相手方の3倍のCPUを積んだわけで、理屈の上ではこれでほぼ互角の性能になる計算でした。

 それでも、金額で言えばAlphaに比べるとまだまだコストメリットがありました。提案内容としてはこれで楽勝! と思いたいところなのですが、Alphaに勝つには、この構成で超えなければならない課題があったのです。

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