台湾TFT液晶パネル大手の一角を占めるAUOが、2013年4月30日、2013年1Q(第1四半期)決算説明会を実施した。連結売上高は対前年比(YOY)+16%、対前四半期比(QOQ)-5%の942億4400万NTドル、売上高総利益は45億4800万NTドル(YOYで黒字転換、QOQ+179%)、営業損失は13億6100万NTドル(同赤字縮小、赤字縮小)、当期損失は-66億2000万NTドル(同赤字縮小、赤字縮小)。利益率は、売上高総利益率で4.8%(2012年4Qは1.6%)、営業利益率で-1.4%(同-5.0%)。

 QOQで減収にもかかわらず、収益が改善した理由として、プロダクト・ミックス、歩留まりの改善とコスト削減効果があったためとのコメントがあった。稼働率は90%とQOQ横ばい、事前予想(QOQで若干の低下)を上回った。

 大型パネルについては、出荷数量がQOQ-13%、出荷面積が同-9%、ASP(平均単価)は同+2%である。出荷数量は事前予想に対してQOQ-7~-9%程度(「high single digit % down」との表現)下回り、ASPは(QOQ横ばい~若干の上昇)想定線。中小型パネルにつては、出荷数量がQOQ-18%、出荷面積が同+28%、ASPは同+17%。事前予想比では出荷数量(QOQ-20%以上の減少)が上回り、ASPは事前予想(QOQ+10%以上の上昇)に沿った水準である。