前回のサイトマスター便りで「IPAによるセキュリティ10大連載がついに完結」とお伝えしましたが、その番外編が今週から始まりました。今回は少し分野を絞った話で、自動車の電子機器制御に使われるソフトウエアに関するセキュリティを取り上げています。

 実はソフトウエア・サイトの過去1カ月間で最も読まれた記事は、その連載解説「脅威高まる車載ソフトへの攻撃、その対策を学ぶ」の第1回です。今週火曜日に公開されました。自動車には電子制御ユニットが100個以上搭載され、それらを制御するプログラムのソースコードは約1000万行と言われおり、かなり大規模なソフトウエア・システムになっています。しかも、最近は通信機能が備わるようになり、外部からの不正なプログラムが入り込む脅威も高まっています。この連載は来週の月曜日まで平日毎日1本ずつ公開する予定です。

 ランキングの2位に入ったニュース記事もクルマ関連でした。こちらは形式手法を用いたソフトウエア検査技術に関する記事で、巨大化するソフトウエアを効率よく検査する技術発表を取り上げています(「日立と日立オートモティブが自動車制御ソフト向けに高速な形式検証技術、製品開発に適用へ」参照)。

 そしてランキング3位が米国ラスベガスで4月に開催された放送機器の展示会「2013 NAB Show」からの速報記事で、パノラマ撮影を自動化するシステムをパナソニックが展示したというニュースでした。

 ランキング4位以下の記事は右上表をご参照ください。3月末までに公開したIPAによるセキュリティ連載記事も数多くランクインしています(セキュリティ連載記事一覧はこちら)。