――話題は変わりますが、海外戦略についてお話を伺います。海外での取り組みに変化はありますか。
田中氏:この春に、欧州におけるヘッドクオーターをこれまでのフランクフルトからロンドンに移管しました。これまでは物流の観点から本社機能をフランクフルトに置いていましたが、情報の集積や経済圏を考え、ロンドンに本社機能を移して新たなスタートを切りました。これまでロンドンには制作機能はありましたが、そこに本社機能も備えることになります。
――アジアでの展開はいかがですか。
田中氏:アジアはまだまだこれからですね。昨年、シンガポールを拠点に加えましたが、モバイルコンテンツを中心に、シンガポールおよび近隣の国で展開していきます。
同じアジアといっても、これまでの“メイド・イン・ジャパン”のままで受け入れられるコンテンツばかりではありませんし、ローカライズの仕方によって、爆発的に普及する可能性も持っていますので、丁寧に取り組んでいきます。実際には、各地域におけるローカライズや運用と、日本でのデータマイニングを併せて展開していくことになります。
――最後に2013年度の抱負をお聞かせください。
田中氏:2013年度も、これまでの方針通り、堅調にビジネスを進めていきます。コンシューマでは、タイトルを絞り込みながらそのセールスを最大限化する。
また、そのコンテンツをさまざまなプラットフォームに展開して、ユーザーが生活の中でコンテンツに触れることのできる時間を増やしていきたいと考えています。
ソーシャルコンテンツでは、海外での運営開発のあり方を再確認しながら、アジアと北米での収益の貢献度を上げていける年にしたいですね。
――ありがとうございました。