TFT液晶最大手の一角を占める韓国LG Display社は、2013年4月22日、2013年度第1四半期決算を発表した。売上高は、対前年比(YOY)+10%で対前四半期比(QOQ)-22%の6兆8030億ウォン。営業利益は1510億ウォンであり、YOYでは黒字転換したもののQOQでは-74%と大幅な減益となった。当期利益は30億ウォン(YOY黒字転換、QOQ-99%)である。売上高総利益率はQOQ-2.4%ポイントの10.3%、営業利益率は同-4.5%ポイントの2.2%。稼働率は「low 90%」との表現から91~93%とみられる。

 1Q末の在庫は2兆5290億ウォンとQOQ+6%増。在庫回転日数(期首期末平均、原価ベース)は、2012年4Qの30.6日から36.7日とQOQ+6日長期化した。EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)マージンは18.7%(YOY+6.1%ポイント、QOQ-2.0%ポイント)。現預金を差し引いた純有利子負債が自己資本に占める比率(ネット・デット・エクイティ・レシオ)は15.7%と、QOQ +1.9%ポイント改善した。

1Qの出荷面積は事前予想を下回る

 季節要因(閑散期)による需要減と一部顧客の在庫調整の影響を受け、出荷面積は818万2000 m2(YOY +1%、QOQ-19%)と事前予想のQOQ-15%程度を下回った。ASP(平均単価)は、同一製品の比較では一部の製品において低下した。液晶モジュール全体でのASPは、面積単価の高い中小型パネルの出荷数量減によってQOQ-4%低下の770米ドルとなった。

アプリケーション別でモニター売上高が増加

 テレビ向けが43%、モニター向けはIPS液晶パネルの出荷増によってQOQ+5%ポイントの21%、ノート・パソコン向けは9%、タブレットPC向けはQOQ-3%ポイントとなって14%、携帯電話機その他向けが13%となった。