高血糖の人の現状は?
インスリン分泌が悪いと、糖尿病に
糖尿病の予備軍はぐんぐん増えている
過食や運動不足など、生活習慣の大きな変化によって、糖尿病患者は着実に増えている。なかでも、近い将来に糖尿病になる確率が高いとされる「糖尿病予備軍」は、ここ10年で約2倍に増加。今後も、この傾向は続くと考えられている(データ:2007年厚生労働省『国民健康・栄養調査』より)
Cさん45歳の場合……
「糖尿病の家系じゃないから」
と不摂生を続けていたら

商社に勤務するCさんは、健診で「血糖値が高めなので、食事と運動に注意」といわれたが、激務なうえに「うちは糖尿病の家系じゃないから」と放置。ところが、2年後には糖尿病と診断され、不摂生を後悔している。
Dさん50歳の場合……
空腹時血糖値の数値に
安心しきっていたら

家系に糖尿病が多いDさん。毎年健診を受けていたが、空腹時血糖値が正常なので安心していた。ある年、知人に薦められて食後血糖値を測ると、糖尿病予備軍との診断。その後は節制を続けて、発症を防いでいる。
あなたに今、必要なのは?
エクササイズ
「大トレ」&「小トレ」で血糖を筋肉へ運んで高血糖を改善

食後高血糖を防ぐ
「食べる順番ダイエット」で炭水化物を減らし、血糖値を下げよう

検査&最新治療
「40歳からの血液リスク管理術」で高血糖の対策を

久保 明 医師
東海大学医学部抗加齢ドック教授
久保 明 医師 1979年、慶應義塾大学医学部卒業。1988年、米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門留学。東京都済生会中央病院内科副医長を経て「高輪メディカルクリニック」を1996年に設立し院長に就任。「健康寿命ドック」によるアンチエイジング医学の確立と、メタボリック症候群、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病における統合診療を2本柱としている。大学初の抗加齢ドック創設(2006年)に尽力し、独自の視点から生活習慣病、アンチエイジングに関する医療を提供すると共に、最新の医学情報を分かりやすく説く講演は幅広い人気を集めている。テレビ出演、著書多数。厚生労働省 薬事・食品衛生審議会専門委員。新潟薬科大学客員教授。内分泌・糖尿病専門医。日本抗加齢医学会評議員。日本総合健診学会評議員。統合医療推進機構理事長。