隠れメタボのお腹の中は?
CTスキャンをしてみると……
メタボの自覚がない人もCTスキャンで一目瞭然。赤い部分が問題の内臓脂肪。基準をやや上回った状態だ。黄色の部分は皮下脂肪
メタボ4項目「肥満」「高血糖」「高血圧」「脂質異常(中性脂肪・コレステロール)」のうち、3つ以上が揃うと冠動脈疾患(心臓病)発症のリスクは、なんと一気に31倍に増加する!(データ:Nakamura Tet.al,Jpn CircJ 2001;65:11-17)
Aさん49歳の場合……
隠れメタボを放置したら
心筋梗塞が発症

営業職のAさんは、お腹はぽっこり気味だが、スマートなタイプ。メタボ健診で血圧と中性脂肪値で注意を受けていたが「まだ若いから大丈夫」と放置していた。ところが、外出先で突然胸の痛みを訴えて卒倒。救急車で運ばれて命はとりとめた。
Bさん53歳の場合……
徹夜が続いたある日
脳梗塞を発症

肥満でもなく健康には自信があったBさん。食品会社の管理職として仕事に追われ、睡眠も食事も不規則だったある日、仕事中にペンを急に落として、ろれつが怪しくなった。脳梗塞と診断されて緊急入院。
あなたに今、必要なのは?
エクササイズ
大きい筋肉を鍛える「大トレ」で代謝アップし、やせよう! 小さい筋肉での血流を良くする「小トレ」で血圧を下げる

食事術
食べすぎが自然に止まる「食べる順番ダイエット」を覚えて、蓄積した内臓脂肪は「週末ジュース断食」でそぎ落とす

検査&最新治療
「40歳からの血液リスク管理術」で高血圧、高中性脂肪の対策を

林 同文 医師
日本郵船NYKグループ健康管理センター長・統括医師
林 同文 医師 金沢大学医学部卒。東京大学大学院准教授を経て2009年より現職。日本内科学会認定内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医。日本体育協会公認スポーツドクターも務める。