プチうつのうちに対処し、悪化させないことが大事!
疲労型プチうつはなぜ起こる
うつは今、日本で激増中
景気低迷や雇用情勢の悪化などによって、働き盛りの世代を中心にうつ病患者は増える一方。2008年現在で、診療を受けた患者は100万人を突破。過去10年間で2.5倍に激増した。これに、うつ病予備軍を加えると、膨大な数になると考えられる(データ:厚生労働省『患者調査』)
Eさん47歳の場合……
管理職の重圧と激務に
うつ病を発症

流通会社の管理職になったEさんは、長距離移動が多く休みはほとんどなし。半年ほどすると不眠、動悸を訴え、部下に当たり散らすようになった。自殺をほのめかすこともあり、精神科を受診。うつ病と診断された。
Fさん43歳の場合……
公私のストレスが重なって
遅刻が増加

独身のFさんは、失恋や国際業務でのミスが重なり、朝がだるくてベッドから出るのがつらくなった。出勤すれば業務はこなせるのだが、徐々に遅刻が増加。うつ病の疑いで大学病院を紹介。休職して治療中である。
あなたに今、必要なのは?
ストレッチ
ストレッチ効果のある「小トレ」なら、体をほぐし疲労をとりのぞき、睡眠も深くする

ストレス解消法
疲労を本格的にとるために「休日デトックス」を読んで、疲労センサーの自己チェックを

呼吸法
話題の「ロングブレス」はダイエット効果のみならず心身の調子を整える効果も

西多昌規 医師
自治医科大学 精神医学教室 講師
西多昌規 医師 東京医科歯科大学医学部卒業。国立精神・神経医療研究センターでの臨床、ハーバード・メディカル・スクールで睡眠医学での研究を経て、2008年から現職に。うつや睡眠が専門。著書に『「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本』(大和書房)。

(取材・文/二村高史、写真/岡崎健志、モデル/増田雄一、
イラスト/三弓素青)