家庭用ゲームで得たノウハウを活用
「パズル&ドラゴンズ」は1000万ダウンロード目前です。(2013年3月6日時点、2013年3月25日に1100万ダウンロードを発表)TVCMの効果もあり、日ごろゲームを遊ばない層も取り込んでいるのでは?
森下氏:1000万ダウンロードという数字もありがたいですが、ユーザー数が増加しても、App StoreやGoogle Playなどで、高い評価を付けてもらえる率が変わっていないことに手ごたえを感じています。これは誰でも遊びやすいゲーム作りにこだわった結果でしょう。
平成24年度の通期業績ではモバイル関連の売り上げが半分を超えました。
森下氏:PCや家庭用ゲーム機は、ハードのある場所で遊ばなくてはならない。スマートフォンはそうした制約から解放される圧倒的なメリットがあるので、市場が二極化するのは自然な流れでしょう。
一方でスマートフォンの画面は小さく、専用コントローラーがないという制約もあります。
そこで大切になるのは、小さい画面でもストレスを感じさせないUI(ユーザーインターフェイス)の設計。我々はPlayStation Vita、ニンテンドーDSなど、携帯ゲーム機用タイトルも手がけていますから、そのノウハウを活用しています。
家庭用ゲーム機の強みは専用のコントローラーを備えていることですね。純粋にボタンを押すだけで気持ちいいじゃないですか。その快感をいかにスマートフォンなどのタッチパネルで再現するかは、プログラマーの技術力にかかってます。「パズル&ドラゴンズ」で家庭用ゲーム機に匹敵する操作性を実現できたことが、ヒットの一因だと思っています。