チャンスに満ちあふれるアジア市場
アジアのゲーム市場が拡大を続けています。
鶴見氏:欧米市場でRelic Entertainmentには期待していますが、市場全体は厳しい。特に英国ではゲーム専門店が店をたたみ、店頭でゲームの品ぞろえが一番豊富なのがスーパーマーケットという現状になっています。
一方、既にネットワークゲームの市場が大きく、さらにスマートフォンの普及がハイペースで進んでいるアジア市場にはチャンスがあります。
アジアでも特に力を入れていく国は?
鶴見氏:最も注目しているのは韓国です。既にPC Onlineゲームだけで年間4000億円規模の市場です。さらに新たにスマホ市場が加わっていくので大きく期待したいですね。
中国については、市場規模は大きいですがカントリーリスクもありますから、現地法人を置いて事業を進めていきます。
シンガポール、タイ、マレーシア、そしてインドネシアも勢いがあります。これらの国は日本からのコントロールでビジネス展開していきます。
アジアにはどのようなタイトルを投入しますか?
鶴見氏:アジアでは今年、既に国内で人気をいただいている「ファンタシースターオンライン2」を展開していきます。さらに韓国では「野球つく」に引き続き「Football Manager Online」の投入も予定しています。スマートフォン向けには、昨年末から国内でリリースしたソーシャルゲームから、特に動きの良かった2タイトルを展開します。リリース2カ月で国内50万ダウンロードを突破した、一番人気の「ドラゴンコインズ」と、欧米市場でも強い「キングダム コンクエスト2(Kingdom Conquest 2)」です。
また韓国では、国内で人気のゲームを輸出するだけではなく、現地の人気PCネットゲームをライセンスインして日本市場へ持ってくる展開もあります。既に昨年12月から「RUSTY HEARTS」のサービスがスタートし、さらに今春には「CHAOS HEROES ONLINE」がサービスインします。