イメージ・センサの位置づけ
イメージ・センサの位置づけ
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 医療用イメージ・センサ(イメージャ)の需要は年間9%の安定した成長を見せ、2017年までに市場規模が1億米ドルを超えるだろう。この成長は、先進国の高齢化によって医療の需要が高まること、そして新興地域が裕福になってきていることによるものだ。医療用イメージ・センサの出荷数は23%の成長率で2017年までに500万個に達する。これは内視鏡の分野、さらにカプセル内視鏡や使い捨て内視鏡といった新たな分野に向けた低コストのセンサによってもたらされる。

X線装置市場、アモルファスからCMOSへ

 医療・バイオ向けイメージ・センサ市場のほとんどを占めるのはX線装置向け大型センサであり、この分野の収益の90%をもたらしている。

 アモルファスSi技術は、体の広い面積を低い放射線量で撮像することに適している。しかし、画素寸法が最小100μm程度のため、マンモグラフィーといった用途には解像度が不足してしまう。また、読み込み速度も限られていて、手術中の蛍光透視といったリアルタイムの撮像には処理性能が足りない。