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 伊仏合弁STMicroelectronics(ST)社は、MEMS売上高が10億米ドルに達した初の企業となった。2012年に、携帯機器市場におけるMEMSの需要増によって、前年比58%増の数のMEMS製品を出荷した。2012年において、加速度センサとジャイロ・センサという同社の中心的なMEMS製品の平均価格は、20~30%下落している。

 「大量の需要が生まれた時、この会社はすでに200mm(8インチ)工場の稼働準備ができていた。また、豊富な製品ラインアップと低価格も実現していた。彼らは工場を稼動するだけで量産に対応できたし、携帯電話メーカーの需要を満たすような低価格も、複数の機器を購入するバイヤーに提供できた」(Yole DeveloppementのActivity Leader, Inertial MEMS Devices & TechnologiesであるLaurent Robin氏)。

 「STの売上高が大台に達したことをYole Developpementが認定したことに加え、様々な応用分野と部門を持つ顧客が『信頼できるワンストップのMEMSパートナになる』という私たちの戦略を支持してくれたことに感謝する。私たちは今後も顧客の期待に応え続けること、そして私たちすべての生活を拡張するためにセンサの役割を増やすことに全力で取り組んでいく」(ST社のExecutive Vice President and General Manager, Analog, MEMS and Sensors GroupであるBenedetto Vigna氏)。