台湾における1月の大型TFTパネル出荷数量は、対前年同月比(YOY)+19.0%、対前月比(MOM)-16.9%の1980万だった。主要4社中3社ではMOMで減少である。日本、韓国、中国を含めたグロ-バルの推計ベースでは、全体で約6500万(YOY+27%、MOM -10%)とYOY2桁増を維持している。

 1月のアプリケーション別は、下記の通り。
(1)テレビ向けが1850万~1900万でYOY+28%、MOM-6%。
(2)ノート・パソコン向け(タブレット含まず)が1250万~1300万で同-15%、-33%。
(3)モニタ-向けが1250万~1300万で同-8%、-14%。
(4)タブレット向けは2100万~2150万で同+161%、+10%。

 出荷数量は、タブレットがMOM2桁増加と想定より強い。韓国Samsung Electronics社やホワイト・ボックス向け、「iPad mini」向けなどのパネル出荷が、数量増のけん引役と見られる。ノート・パソコン向けは、季節要因と足元の販売が弱含んでいることから想定以上のMOM下落となった。テレビは、中国で在庫水準上昇傾向にあるものの、旧正月向けの仕込みが続いたこともあり、MOM1ケタの減少にとどまった。モニタ-については、11月にピ-クアウトしてMOM減少が続く。在庫水準は高くないが特にコンシューマ機種の最終需要が振るわず、想定を下回るパネル需要が続いている。全体では、当初想定比でタブレットが強め、モニタ-、ノート・パソコンはかなり弱い。