台湾電子業界の各製品分野における代表的企業40社の1月売上高は、対前年同月比(YOY)+2.8%だった。ただし、2012年12月に過去最高を更新したHon Hai Precision Industry社(鴻海精密工業)の2013年1月売上高は、YOY-8%の3135億2700万NTドルになった。

 台湾は2013年1月に国際会計基準(IFRS)の採用・実施を始め、月次売上高の開示形式を連結売上高のみに変更した。以前は連結と単体の両方、もしくは単体のみのどちらかであった。そのため、従来の単体売上高で月次売上高を開示していた企業は、直前の12月までは単体デ-タであり、1月の売上高(連結デ-タ)については、対前月比(MOM)ベースでの比較ができない。ただし、YOYを発表しているため、前年同月での比較は可能である。

 また、YOYでの比較においても、旧正月休暇時期の違いに注意が必要だ。2012年は1月後半から2月にかけて旧正月休暇があったため、1月の営業日数が少なく、売上高の比較ベースが低い。2013年1月はYOY大幅増収の企業が少なくないが、YOYを見る際には上記影響を割り引いて考えなければならない。2月の結果を待ち1~2月累計のYOYで比較するのがよいであろう。