「『Meticulous(メティキュラス)』という言葉をご存知ですか」。
これは、テーマサイト「設計・生産とIT」のアクセスランキングで、今回、第3位に入った記事「3Dプリンタは何でもできる“魔法の箱”じゃない」の中の一節です。3次元(3D)プリンタなどを販売しているケイズデザインラボで社長を務める原雄司氏が、その言葉の意味を紹介しています。
それによると、Meticulousは「神経質すぎる」とか「重箱の隅をつつく」といった意味。日本人気質を欧米人が揶揄するときとかに使うそうです。正直、初耳でした。
原氏がこの言葉を持ち出したのは、日本が完成度の高い製品を造れるのは「こだわり」があるから、すなわちMeticulousだから、と言いたかったためです。そして、そうしたこだわりを製品開発の初期というかアイデアの段階から引き出せるのが3Dプリンタだと主張しています。
原氏は同記事の中で、「私が日本において3Dプリンタの活用方法として期待しているのは、…(中略)…、ものづくりを行ううえでのコミュニケーション・ツールとしての活用なのです」と語っています。簡単なスケッチや2次元(2D)の図面を基にして、アイデアを説明されても、具体的なイメージがわかなければ理解しにくい。ただし、モックアップがあれば話が違う。いいアイデアなのか、実現の可能性はあるのか、どこを改善すればよいのか、などがその道のプロであれば、アドバイスしやすくなる、といった論調です。要するに、3Dプリンタを使えば、モックアップを手軽に造れ、それによってプロの議論を濃厚なものにできるというのが同氏の見解です。