村田製作所が手掛ける自転車型ロボット「ムラタセイサク君」と,一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」。これらは展示会で,来場者の大きな注目を集める。同社にとっては,蓄電用コンデンサや各種センサ,通信モジュールといった自社部品の性能アピールと同時に,子供の「理系離れ」を食い止める狙いがあるという。「理系離れ」「ゆとり教育」が社会の課題として取り上げられることが多い中でも、村田製作所の経営トップを務める村田恒夫社長は「新入社員の学力が低下しているとは思わない」とみている。では、どのように技術者の社内育成に取り組んでいるのか。エレクトロニクス産業の将来像をどう描いているのか。2年半前に村田氏に聞いたインタビューを2回にわたって紹介する。
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