技術経営 技術者が知っておきたい経営と市場の最新情報
 

穎川 廉氏(ノバテック 取締役)

メーカーに必要なのは、システム・アーキテクト

日経エレクトロニクス
2013/04/01 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2011年4月4日号 、p.53 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
印刷用ページ

 日本の電機メーカーが苦戦している背景には、「技術者の適材・適所」を実現できていないことがあると思う。これを解決するには、(1)技術者の生産性の向上および、(2)技術者が能力を発揮できる開発環境の提供、の2点が必要になる。

1991年に松下電器産業(現パナソニック)に入社。1993年に同社 北米上級研究員。1998年に米Sarnoff社に移籍し、IC設計およびソフトウエア技術部長を務める。2001年に伊仏合弁STMicroelectronics社でCMG技術戦略部長。2005年から現職。 (写真:加藤 康)

 ここでいう(1)生産性が高い技術者とは、ユーザーに独自性が高いと感じてもらえる「価値」を創造できるスキルを持った人たちを指す。ユーザーにとっての価値は、単に製品に技術と機能を詰め込むだけでは実現できない。それは、Apple社の製品を見れば一目瞭然だ。自社のブランド力、組織力、ターゲットとする顧客層などを見極め、他社がまねできない製品の技術仕様を作成した上で、その製品を最短期間で市場投入するための技術手段を選択する必要がある。その際、「どこで勝負すべきか」についての“切り分け”の判断が非常に重要になる。

自前主義の落とし穴

 これまで、日本メーカーの中にはすべてを自社で開発しようとする「自前主義」が少なからずあった。

 弊社はデジタル機器のハードウエア/ソフトウエア開発・設計を行うシステム・インテグレーターとして、日本はもとより海外の大手メーカーと協業をしている。こうした中で、日本メーカーが切り分けに失敗し、開発に膨大な金額を掛けながら市場投入のタイミングを逃すケースを見てきた。自前主義にこだわるあまりに、独自性を出せない部分にも自社リソースを充ててしまうのだ。日本メーカーは、開発における切り分けについてもっと工夫してもよいように見える。

【技術者塾】(9/16開催)
開発・設計者必修の購買コストダウン術

~コストダウン効果の高い開発購買と購買業務の基本テクニック~


設計と購買に精通した開発購買のプロが、開発・設計技術者に向けてコスト削減活動の重要性と活動への心構え、機能購買、有利購買の考え方・進め方、コスト分析技術、価格を決める交渉術など、開発購買を効果的に進めるために必要な購買知識を分かりやすく解説します。 詳細は、こちら
日時:2015年9月16日(水)10:00~17:00
会場:Learning Square新橋(東京・新橋)
主催:日経ものづくり
コメントする
コメントに関する諸注意(必ずお読みください)
※コメントの掲載は編集部がマニュアルで行っておりますので、即時には反映されません。

マイページ

マイページのご利用には日経テクノロジーオンラインの会員登録が必要です。

マイページでは記事のクリッピング(ブックマーク)、登録したキーワードを含む新着記事の表示(Myキーワード)、登録した連載の新着記事表示(連載ウォッチ)が利用できます。

協力メディア&
関連サイト

  • 日経エレクトロニクス
  • 日経ものづくり
  • 日経Automotive
  • 日経デジタルヘルス
  • メガソーラービジネス
  • 明日をつむぐテクノロジー
  • 新・公民連携最前線
  • 技術者塾

Follow Us

  • Facebook
  • Twitter
  • RSS

お薦めトピック

日経テクノロジーオンラインSpecial

記事ランキング