Horizonの独創とは

 Horizonは、ソニーが2012年の冬に発売した「VAIO Tap 20」と似ていると考える人もいるかもしれない。確かに、外観デザインには似ているかもしれないし、コンセプトにも共通なところがあるにはあるなど、同感する点は多少あるが、Horizonが実現した独自の発想に印象付けられた。

 今までのPCやタブレットなどとHorizonの大きな違う点は、Horizonとともに使用できるユニークなハードウエア・アクセサリーを用意していることと、それにより実現する新たなユーザー体験だ。

 Horizonには、吸盤で固定するジョイスティックや、6面サイコロなどが付属している。前者は、吸盤で画面上の特定位置にジョイスティックを固定できるようにしたもの。後者は、出てきた目の数字をWi-FiでHorizonに送信できるようにしたサイコロだ。このようなアクセサリーを使うと、実ゲームと同様な感覚でコンピュータゲームを行え、楽しさが増すのは間違いない。ゲームだけではなく、アプリの範囲はアクセサリーで大きく広がっていくだろう。

 このようなアクセサリーを利用することで、PCやタブレットやスマホができることを大きく拡大すると予感している。さらに、将来、Lenovoはアクセサリーの交換などで、新たな利益源を作ることも可能になると予測している。

 もう1つの違いは、使える場面が多いことだ。高性能デスクトップとしても、卓上に平たく置いて複数の人が同時に操作しても、利用可能だ。さらに、テーブルやホワイトボードに設置しておくなど、家庭に限らずカフェ、職場などでも多くのユーザーが利用できるものとして使える。

 このような発想で作られたHorizonは、高画質化などのスペック競争に陥っているテレビやスマホ、タブレットと比べて、ワクワク感があり、使ってみたいと感じる人が多いのではないだろうか。画質よりももっと面白い、ユニークなものがきっとあると信じている。Lenovo社はその可能性を我々に示した。