フォックスコンの60型テレビの中国での売れ行きは好調なようだ。台湾の金融情報サイト『cnYES』(2013年2月1日付)によると、春節商戦用に準備した2000台は既に完売した。また、台湾の通信社『中央社』(同年2月4日付)はフォックスコン関係者の話として、次のように報じている。フォックスコンは、60型テレビの好調な販売を受け、春節休暇明けに中国で大型テレビの完成品組立ラインの設立を計画している。第1期として10本のライン造りに着工、2013年第2四半期の竣工と生産投入を目指す。

 さて、この60型テレビだが、私は結局、購入を見合わせた。店舗に見に行った時点ではまだ十分在庫があったので、買おうと思えば買えたのだが。

 大家には、これこれこういうわけで新しいテレビを買うことにしたので、今あるテレビを引き取ってもらいたいと伝えた。案の定、大家から返ってきたのは「ウチには置くスペースがない」「テレビ台には新しいのを載せて、古いのは床の上にでも置けばいいじゃないか」「まだまだ十分映るんだから、使いなさいよ」などなど、「そっくりそのままあなたに返します」と言いたくなるような言葉のオンパレード。しばらく押し問答が続いたのだが、「もらってくれる人もいないし、捨てるしかないな。ソニーのテレビは品質がいいのに……」と心底無念そうにつぶやく大家の言葉を聞いて、私が折れた。ソニーのテレビは品質がいいなら、あなたが使えばいいじゃない、とまぜっ返すのは、やめておいた。ソニーをほめられて、やはり悪い気はしなかった。とりあえず、メガネを新調するか。

 ところで、WEGAと入れ替えにわが家から持ち出された中国CHANGHONGのテレビはどうなったのだろう。捨てたのだろうか、それとも…。大家に今度、聞いてみることにしよう。