インタビューを終えて

 Stata氏は今も多くの学会に飛び回り、新技術に関する知見を貪欲に吸収し続けているとのこと。せんだって社内で開催された技術成果報告会でも、最前列に座って最初から最後まで熱心にメモを取っていたそうです。こうした熱意の源泉を尋ねたところ、「いつまでも第一線の技術情報に触れていたいから」との答えが返ってきました。教育や起業家支援など、次世代の人材や企業の育成にも力を入れている同氏。定年後に悠々自適な暮らしを楽しむ、という欧米の典型的なイメージとはかけ離れた生活を過ごされているようです。「妻からは、仕事中毒だと言われてね…」と苦笑されていましたが、“生涯現役”を貫く同氏への最高の賛辞ではないでしょうか。(大下)