数学は相対論を語る、リリアン・R・リーバー著、水谷淳訳、1,995円(税込)、単行本、360ページ、ソフトバンククリエイティブ、2012年1月
数学は相対論を語る、リリアン・R・リーバー著、水谷淳訳、1,995円(税込)、単行本、360ページ、ソフトバンククリエイティブ、2012年1月
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 原著は1936年に書かれたもので、著者のリリアン・R・リーバーは女性数学者である。
 きちんと数式を使って説明し、なおかつ分かりやすいことに感心したアインシュタイン本人は、次のように推薦の言葉を寄せている。

  相対論の基本的な概念と手法を明快かつビビッドに解説している。
  時間をかけずに相対論の本質をつかみたい人に、心からお勧めする。

 さすが、アインシュタインが「ビビッドに」と推薦しただけのことはある。読みやすい書物である。改行が多く、使っている言葉も決して難しくない。著者の夫が書いた、趣のある挿絵が要所要所に登場し、しびれかけた脳みそを癒してくれたりもする。