原著は1936年に書かれたもので、著者のリリアン・R・リーバーは女性数学者である。
きちんと数式を使って説明し、なおかつ分かりやすいことに感心したアインシュタイン本人は、次のように推薦の言葉を寄せている。
相対論の基本的な概念と手法を明快かつビビッドに解説している。
時間をかけずに相対論の本質をつかみたい人に、心からお勧めする。
さすが、アインシュタインが「ビビッドに」と推薦しただけのことはある。読みやすい書物である。改行が多く、使っている言葉も決して難しくない。著者の夫が書いた、趣のある挿絵が要所要所に登場し、しびれかけた脳みそを癒してくれたりもする。