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エディターズ・ノート

小型タブレットと5型スマホは競合するのか

  • 大久保 聡=日経エレクトロニクス
  • 2013/01/30 05:30
  • 1/1ページ

 突然ですが、もしあなたが今、スマートフォンを使っていて、そろそろ買い換えてもいいかなと思っているとしましょう。そして、小型タブレット端末(iPad miniやNexus 7)にも興味を持っているとします。次の二つの選択肢のうち、どちらが魅力的ですか?

【選択肢1】
今のスマートフォンを使い続け、小型タブレット端末を購入

【選択肢2】
小型タブレットは見送り、今のスマートフォンを大型ディスプレイ搭載のスマートフォンに切り替え

 こうした選択に頭を悩ませる方々は、今年は増えるのではないでしょうか?

 スマートフォンは大画面化が進み、今年は5型品が続々と登場してきます。台湾HTC社が「HTC J Butterfly」に5型フルHD対応液晶パネルを搭載し、最近、NTTドコモが発表した2013年春モデルではソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia Z SO-02E」、富士通製「ARROWS X F-02E」、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製「ELUGA X P-02E」、韓国LG Electronics社製「Optimus G Pro L-04E」の4機種が5型フルHD対応です(Tech-On!関連記事1)。

 一方、出荷数量が右肩上がりのタブレット端末は、特にiPad miniやNexus 7といった7~8型ディスプレイを搭載する品種が好調。調査会社の米DisplaySearch社によれば、米Apple社の2013年におけるiPadの販売計画のうち、60%がiPad miniが占めるとのこと。10型前後のタブレット端末に比べて軽く、持ち運びも楽、画面はスマートフォンよりも大きく情報表示や動画表示に向くなどが利点です。iPad miniは次世代機で高精細化が取りざたされています。DisplaySearch社は、2013年1月23~24日に開催した「第24回ディスプレイサーチフォーラム」の中で、UXGA対応で精細度253ppiのディスプレイ採用案が有力との見方を示していました(Tech-On!関連記事2)。つまり、タブレット端末全体でみると、小型化と高精細化という流れがあります。

 大画面スマートフォンと小型タブレット端末が好調な傾向はしばらく続くようです。前出の第24回ディスプレイサーチフォーラムでDisplaySearch社が示した、フラットパネル・ディスプレイの画面寸法別の需要動向を見ると、スマートフォン向けパネルの出荷数量で一番多いのは3.5型(2012年)、4型(2013年)、4.5型(2016年)と年を追うごとに0.5型ずつ大きくなり、5型や5.5型も増えると予測しています。小型タブレット端末に搭載されるであろう7.9型パネルの出荷数量は2013年に5000万個を超え、2016年に1億個を大きく上回るとみています。

 こうした傾向から、5型級のディスプレイを搭載したスマートフォンと小型タブレット端末が競合する可能性も出てきました。5型と7型の大きさの違いは対角方向で約50mm。面積では約2倍も違うので、数字上の隔たりは小さくありません。ただし、従来のスマートフォンとタブレット端末に比べると差は大きく縮まってきています。小型タブレット端末を保有するユーザーは、おそらく携帯電話機(従来型あるいはスマートフォン)も持っているはずです。小型タブレットと携帯電話機を2台持ち歩くか、見やすい大型ディスプレイを備えたスマートフォン1台で済ますか、こうした選択肢は一般的になっていくのではないでしょうか。

 そのとき、どちらを選ぶのか。個人の好みや使い方(Webブラウジング重視か、動画重視か、それとも電子書籍か)など、価値観は人それぞれ違うので結論はありませんが、「2個が1個で済む」ので大型スマートフォンが有利に思えます。まあ、小型タブレット端末に通話機能が付いてしまえば悩みますが・・・。

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