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大型液晶パネルの価格と仕様の“常識”が崩壊、世界の弾薬庫となりつつある中国市場

劉 美君=台湾工業技術研究院 IEK産業アナリスト
2013/01/29 09:00
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1.はじめに

 2008年に世界金融危機が発生して以降、欧米などの市場が冷え込み不景気にあえぐ中で、液晶ディスプレイの最終製品の製造企業(機器メーカー)は、新たな販売先を見つけようと新興市場に注目し始めた。新興諸国が台頭する中でも特に、所得水準の上昇と中国政府の補助金政策により、中国市場に注目が集まった。こうして需要面で大幅に成長したことを背景に、中国では次世代液晶パネルの生産能力を上げるべく、怒涛のような新工場建設の投資ブームが巻き起こっている。

 しかし、2010年ごろから、補助金政策の減速と現地における薄型テレビの買い替え需要の終了により、大型パネルの販売に陰りが出始めている。そして、機器メーカーは現地の需要の見通しがつかない中で、在庫増加に悩まされ、最終的には在庫整理のための値下げ競争を展開し、大型液晶パネル供給面で極度の混乱と不安をもたらしている。本稿では、需要と供給の両面から、中国の液晶パネル市場の変化が世界の液晶パネル販売に与える影響について分析する。

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