インタビューを終えて

 栗山氏は取材中、何度か「アルプスイズム」という言葉を使いました。「語りだすと長くなりますが、『一つのアルプス』とよく言います。仕事もイベントも一生懸命にやって、みんなで連帯感を持つこと」がアルプスらしさだそうです。それを聞いて、2011年夏のアルプス電気の古川工場(宮城県大崎市)での取材を思い出しました。同工場は、東日本大震災で車載部品の生産停止に追い込まれましたが、わずか11日後には再稼働を果たしています。震災直後から90%以上の従業員が出社していた連帯感は、まさにアルプスイズムなのだと改めて感じました。