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栗山 年弘氏(アルプス電気 代表取締役社長)<上>

単なるサプライヤーでは、世界で勝てない

久米 秀尚=日経エレクトロニクス
2013/02/04 00:00
出典:日経エレクトロニクス、2012年11月12日号 、pp.95-97 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
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24年ぶりの新社長として2012年6月にアルプス電気のトップに就任した栗山年弘氏。HDD向け磁気ヘッドの開発などを主導してきた同氏は「単なるサプライヤーでは、世界で勝てない」と指摘する。中国・台湾勢に押される中での日本の老舗部品メーカーの活路は。同氏が考える戦略と将来像を2回に分けて掲載する。(聞き手は久米 秀尚)

─2012年6月に代表取締役社長に就任した。部品メーカーのトップとして、意識していることは。

くりやま としひろ 1957年生まれ。京都大学 理学部 物理学科卒業後、1980年4月にアルプス電気に入社。2004年4月に磁気デバイス事業部 事業部長、2007年4月に事業開発本部 本部長を担当。2011年6月に常務取締役に就任後、2012年4月に技術本部 本部長に。同年6月に代表取締役社長に就任し、現在に至る。(写真:栗原 克己)

 部品メーカーは、完成品メーカーの開発パートナーになれないとダメだ。誰でも作れる汎用(コモディティー)部品の単なる供給メーカー(サプライヤー)と位置付けられてしまうと、コスト競争だけに陥ってしまう。日本の部品メーカーは、単なるサプライヤーになってしまっては世界で勝っていけない。

 「How to」が得意だった日本の電機メーカーは今、必死になって「What」、つまり顧客に提供できる価値を考えている。2012年9月に当社が開催したプライベート・ショー「ALPS SHOW 2012」に来場していただいた顧客も、何とか他社との差異化を図ろうと思案を巡らせている担当者が多かった。

 我々は、どのように機能で他社製品と違いを見せられるかについて知恵を絞る。この部品を採用すれば差を付けられるか、という視点できらりと光るデバイスの開発を進めていく。実際、機器メーカーからは「普通の部品はいらない。この部品を使えば新しいことができますよ、という技術を提案してください」と言われることが、一昔前に比べて格段に増えている。

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