HannStar Displayは大型出荷量がMOMで5%増、中小型出荷量が同12%増

 台湾HannStar Display社の2012年11月の大型パネル出荷数量は10万枚と、YOYで62.0%減、MOMで5.4%増。同11月の中小型パネル出荷数量は4090万枚と、YOYで3.2%増、MOMで12.4%増だった。同社の同年11月の売上高は29億3500万NTドル(YOYで12.0%減、MOMで7.6%増)と2010年のピークだった5月の6割の水準にとどまった。同社の2012年1~11月の累計売上高はYOYで18%減。同社はほぼ全生産能力を中小型パネルの生産に切り替えており、現在大型パネルについては、タブレット/NB向けの7インチ、10.1インチなどに機種を絞って生産している。タブレット向けは50万枚程度の出荷を行っており、中国の山寨機(Shanzhaiji)向けなどで出荷を伸ばしている。

* 山寨機(Shanzhaiji) 中国の中小規模事業者が設計・開発した、人気ブランドの最新商品を模した外観・機能を持つ製品。携帯電話機、ノートPCなどさまざまな領域で製品が市場に出回っており、そのコストパフォーマンスの高さから人気になっている。部品需要に影響を及ぼすほどの市場規模に成長している。

CPTは大型出荷量がMOMで11%増、中小型出荷量が同8%減

 台湾Chunghwa Picture Tube社(CPT)の2012年11月の大型パネル出荷数量は20万枚(YOYで66.9%減、MOMで10.7%増)。同1~11月累計出荷量はYOYで76%減だった。一方、同11月の中小型パネルの出荷量は3870万枚(YOYで5.7%減、MOMで7.8%減)で、同1~11月の累計の中小型パネル出荷量はYOYで2%減となった。同社の2012年11月の売上高は連結ベースで43億1500万NTドル(YOYで2.0%減、MOMで1.5%増)だった。