一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術 、椎木一夫 著、798円(税込)、新書、232ページ、光文社、2012年11月
一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術 、椎木一夫 著、798円(税込)、新書、232ページ、光文社、2012年11月
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 電気自動車の開発を例にすると、(A)車体・モーター・バッテリーなどの種々の特性を解析し、(D)快適で長時間の走行が可能になるよう部品・素材や構造を決め、(R)不良を出さないように安く大量につくる、ということである。

 「エンジニア」を定義したあと椎木氏は、自身のメーカー時代の経験をもとに、具体例をあげながら基礎の大切さ、プロ意識の必要性、レベルアップの勧めなどを解説してくれる。

 また、学生の育成にあたってきた教育のプロとして、経済産業省が2006年に産学の有識者による委員会で定めた社会人基礎力を紹介してくれたりもする。

 ちなみに社会人基礎力とは、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要となる基礎的な力のことで、具体的には「前に踏み出す力」「考えぬく力」「チームで働く力」の3つの能力、それらを構成する12の能力要素から成っている。