PLMベンダー(提供)側としての意識の整え方

◆ユーザー側視点に立脚して、戦略・目的・計画・効果を明確にする支援に徹し、特定のツールの導入を前提とした仮説アプローチから入ることはしない。

 理由:特定のツール前提で話を進めると、ユーザー側は、そのツールの技術面で対等な立場になりにくいため、ともするとベンダー側の論理に引きずられてしまう。結果、広めのスコープを定義し、ユーザー数も最大値で想定して、巨額な投資額をいくら値引きするかといった、本来の目的を見失ったスタートになりがちである。

 目的や計画を定めた後は、提供側としてツール前提でアピールすることは構わない。しかし、第9回でも触れたとおり、PLMを推進・構築する際のイニシアティブは、当然ながらユーザー側が取らなければならない。