連載主旨
新興国の台頭でグローバル競争が激しさを増す中、パナソニックが推進しているのが「パラレルリンクロボットによる生産革新」だ。同社は、熟練作業者の動きを再現でき、かつ製造現場の作業者が手間をかけずに作業手順を教示できるパラレルリンクロボットを開発、カメラモジュールの組立工程やプリント基板の実装工程などへの適用を進めている。本コラムでは、同社がなぜパラレルリンクロボットに着目して製造現場の革新に取り組んでいるのか、その背景と考え方について紹介してもらう。加えて、同社が開発したパラレルリンクロボットはどのようなもので、それを実際にどんな生産工程で活用しているのかについて解説してもらう。
パナソニック モノづくり本部 パラレルリンクロボットプロジェクトチーム
工場で人の作業を支援できる高度なロボットを創出し、パナソニックの商品力・生産力の差別化とグローバルモノづくりに貢献することを使命としたプロジェクトチーム。パラレルリンクロボットの要素技術や応用システムの開発と、パラレルリンクロボットの新規事業化を主な業務内容とする。パナソニックが推進するパラレルリンクロボットによる生産革新において中心的役割を担う。