兵站(へいたん)線の伸びを防ぎ、さらなる成長の方向性を描くためには、生産拠点の母子関係を再構築しなければならない。ダイキン工業の事例からは、子供の自立と、それ以上に親の役割変化が求められることが理解できたと思う。すなわち、海外拠点においては、日常のオペレーションや生産立ち上げ、場合によっては量産設計などの開発業務までもを自立的に行えるようにする一方で、本国拠点では、海外拠点の成長を阻害するような「過保護」な支援をやめ、グローバルなものづくりを革新するような上流レベルでの技術革新に集中すべきだとの知見が得られたのである。
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