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HOMEエレクトロニクス電子デバイス専門記者が振り返る2012年 > ワイヤレス給電、この1年――WPCやA4WP、そしてEV充電標準化の議論も

専門記者が振り返る2012年

ワイヤレス給電、この1年――WPCやA4WP、そしてEV充電標準化の議論も

  • 蓬田 宏樹=日経エレクトロニクス
  • 2012/12/17 00:00
  • 1/3ページ
Qualcomm社がCESで展示したEV向けワイヤレス給電システム
Qualcomm社がCESで展示したEV向けワイヤレス給電システム
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ワイヤレス給電や無線LANなどの機能を備えるソニーの「サイバーショット DSC-TX300V」。付属のクレードル「マルチステーション」に、ワイヤレス給電機能とTransferJetによるデータ伝送機能を搭載するという。
ワイヤレス給電や無線LANなどの機能を備えるソニーの「サイバーショット DSC-TX300V」。付属のクレードル「マルチステーション」に、ワイヤレス給電機能とTransferJetによるデータ伝送機能を搭載するという。
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 電力を無線で伝送する「ワイヤレス給電」技術に関しても、2012年は様々な取り組みがあった。なかでも、携帯機器の非接触充電に関する業界団体の動きや、電気自動車(EV)の非接触充電に向けた伝送方式や利用周波数への関心が、急速に盛り上がった1年となった。

CESやMWCで話題に

 2012年のワイヤレス給電に関する話題は、1月に米国ラスベガスで開催した「2012 International CES」で幕を開けた。東芝が対応タブレット端末を、そして中国Haier社が対応テレビを見せる中、一際注目を集めたのが米Qualcomm社のEV向けワイヤレス給電システムである(Tech-On!の関連記事)。採用するワイヤレス給電技術は、電磁誘導方式の一種である「Inductive Power Transfer(IPT)」と呼ぶもの。同社が買収した、ニュージーランドUniversity of Auckland発のベンチャー企業HaloIPT社が開発した技術である(Tech-On!の関連記事)。電力伝送に用いる周波数は20k~140kHzであり、送電出力は単相で3kW、三相で7kW、急速充電用の場合が18kW以上となるという。

 2月にスペインのバルセロナで開催された「MWC(Mobile World Congress)2012」においても、ワイヤレス給電関連の話題が相次いだ。携帯機器に向けた方式で、給電距離を延ばしたり(Tech-On!の関連記事)、また供給する電力を大きくするといった取り組みである(Tech-On!の関連記事)。

 このほか年初にはソニーが、ワイヤレス給電対応のデジタル・カメラを発売したり(Tech-On!の関連記事)、ワイヤレス給電の業界団体「WPC(wireless power consortium)」に加盟する(Tech-On!の関連記事)など、活発な動きが目立っていた。

トヨタやセイコーエプソンが特許に強み持つ

 ワイヤレス給電の市場拡大への期待が高まる中、市場規模の調査結果や、特許分析に関する話題も数多く登場した。例えば市場規模の予測に関しては、アイルランドの調査会社であるResearch and Markets社が、非接触充電(ワイヤレス給電)関連の市場規模が、2017年に71億6100万米ドルに達するとの調査報告をまとめた(Tech-On!の関連記事)。同社は、2011年の同関連市場の規模を4億5686万米ドルと試算しており、2017年には約16倍に膨らむとみる。

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