アクセス・ランキングで振り返る2012年

【設計力向上】自動車・鉄道の設計手法や3次元プリンタに高い関心

　設計者に役立つ手法やツールを取り上げる「設計力向上」サイトでは、自動車・鉄道の設計や3次元プリンタに関するニュースがアクセスを集めていた。1位はマツダが2012年11月に発売した新型「アテンザ」の設計、2位は日産自動車が2013年以降に発売する新型車の設計方針に関する記事で、いずれも「モジュール化…

【設計・生産とIT】ヒット商品と設計開発手法の記事が好評、トップは東電の「全面撤退」問題

1位は桜井淳氏の「東電『全面撤退』問題を考える」。東日本大震災時、東京電力が福島第一原子力発電所からの「全面撤退」を検討した形跡はないとの国会事故調査委員会の見解に対して、わずかな要員を残しても事故の収束はできず、電力事業者としての責任を全うできないから...

【エネルギー】原発事故やシェール・ガスで複雑化するエネルギー最適化のパズル

　東京電力 福島第一原子力発電所の事故発生を境にして、日本におけるエネルギー問題は大きく変容した。以前のエネルギー問題は、環境汚染や資源枯渇など、比較的将来を見据えたものだった。この問題が解決したわけではないが、原発の停止による停電という、今日や明日の問題が新たに加わった。当然、代替エネルギーへの注…

【電子部品】「スマホ」に次いで読まれた分野は

　2012年に最も読まれた記事は、9月に発売された「iPhone 5」の部品供給問題に関する記事だった。2位の6倍以上のページビューがあった。技術者の皆様に支えていただいているTech-On！では、読者の関心は製品仕様／機能にとどまらず、電子部品市場への影響にも及んだ。この記事に登場する識者のコメン…

【産業機器・部材】「エネルギー不足」問題を捉えた発電系ニュースが読まれる――トップはマイクロEV

　1位は、2013年春以降に発売予定のマイクロ電気自動車（EV）に関する記事で「モディー、組み立て式の1人乗り小型EVを開発---2013年春以降に発売へ」。基本機能や構造を習得する教材などとしての活用を目指したものだ。これに、画像処理技術である「NECが夜間や暗所で撮った映像を鮮明化する技術を開発…

【ソフトウエア】Rubyを筆頭に国内ニュースが上位を独占

　Tech-On！のソフトウエア・サイトは組み込みソフトウエアが中心になっているためか、ほかのテーマサイトのような海外勢のニュースがランキング上位を独占することはなかった。

【半導体製造】国内半導体メーカー不振の理由を探った記事に人気

　半導体プロセス技術や半導体工場の動向に関する情報をお届けするテーマサイト「半導体製造」では、国内半導体メーカー不振の原因を分析した記事が、1位と2位になった。1位の記事では、ロームの高須秀視氏（常務取締役研究開発本部長）が同社の収益力の変化について触れた講演内容を紹介している。世界中の機器メーカー…

【半導体デバイス】ルネサス再生とReRAMに高い関心

　機器開発で半導体を使い倒すための情報と半導体メーカーの動向をお届けするテーマサイト「半導体デバイス」（旧半導体）のランキングでは、未曽有のピンチな状況に陥ったルネサス エレクトロニクスの企業としての情報に非常に高い関心が集まった。上位20位の中では、1位、4位、5位、11位にこうした記事が入った。

【EDA】民生機器向けSoCへの一極集中から脱却

強いLSIやボードを設計するために欠かせない情報をお届けするテーマサイト「（半導体）EDA」(旧EDA Online）では、国内半導体メーカーの最近の状況が反映された閲読ランキングとなった。かつては民生機器向けの大規模なSoCをターゲットにした設計技術やEDA（electronic design a…

【ディスプレイ】新タッチ・パネルと酸化物半導体に沸く

業界再編の行方にも高い関心

　2012年のテーマサイト「ディスプレイ」の記事ランキング・ベスト20を見ると、新タッチ・パネルと酸化物半導体に沸いた1年だったことが見て取れる。タッチ・パネルでは、スマートフォンの薄型化や視認性向上を図れる二つの新技術が離陸した。タッチ・センサを液晶パネルに内蔵する「インセル型」と、タッチ・センサ…

【クルマ】EV、PHEVなど電動車両の記事が好評ながら、エンジン車も注目集める

　2012年1年間の記事ランキングは、ハイブリッド車（HEV）、プラグインハイブリッド車（PHEV）、電気自動車（EV）など電動車両の記事が総じて人気が高かったものの、従来のエンジン車も小排気量化や新技術の採用などで注目を集めており、様々なジャンルの記事がトップ20に並んだ。