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“80後(パーリンホウ)”の美女社長(1)

永井麻生子=おあしすランゲージラボラトリー代表
2012/12/03 00:00
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今回紹介する書籍
題名:21岁当总裁
著者:董思陽
出版社:東方出版社
出版時期:2008年6月

 今回は「80後(パーリンホウ:80年代生まれのこと)美女社長」「中国10大美女起業家」などとしてマスコミに登場している董思陽の著した『21歳当総裁(日本語訳:21歳でCEO)』をご紹介したい。

 董思陽は1985年8月生まれ。鳳博国際(集団)有限公司のCEOであり、「次世代の大学生の発展のための基金」秘書長、中国企業家協会理事などを務めている。鳳博は基本的には電子製品を扱う貿易会社ということだが、彼女のプロフィールを見ると現在では有機食品や教育に重きを置いて活動しているとのことである。

 本書は彼女自身による自伝で13歳の時に両親の意向でシンガポールに留学したところから話が始まっている。内容は若い女性の思い出話の様相が強く、経済情勢などに関する深い洞察がなされているものではない。ではなぜ本書を今回取り上げたかというと、彼女が体現する「チャイナドリーム」を知っていただきたかったからである。実のところ、彼女の考え方に筆者は全面的に同意するところではないのだが、それでも彼女が強烈な自信と目標に対する邁進力をもって行動している様に興味をひかれた。今の中国の勢いを表していると思われたのだ。以下、本書に従って彼女の人生をたどって(と言っても彼女は2012年11月現在でもまだ27歳で、本書が出版されたときはまだ22歳である)みよう。

 董思陽は13歳の時に両親の意向でシンガポールに留学する(ちなみにこの時彼女の家族は台北で暮らしていた)。15歳の時、父親が共同経営者に資金を持ち逃げされ一家は経済的な危機を迎えるが、その時も両親は彼女に留学を続けるようにいい、彼女はシンガポールに残ることになった。そこで彼女は自らの学費を得るために仕事を探すことになる。本書によるとシンガポールの高校は授業が午前中のみなので比較的アルバイトがしやすい環境にあるという。まず、彼女は日本でいう保険外交員になった。しかし、高校生だった彼女が客の信頼を得るのは至難の業で、ほとんど稼げないままこの仕事を辞めることになる。ただ、彼女はここでいい上司に恵まれ、多くのことを学んだという。彼女がそこで学んだ「何ごとも上手くいくためにはそのための技術が必要だ」「成功するためにはそのための方法がある」という考え方は彼女のその後の行動に大きく影響を与える。

 保険外交員を辞めた後、董思陽は生花店で働き始めた。ここでも彼女はまた多くのことを学ぶことになる。彼女の生花店員としての第一日目、店主は彼女にこう言った。

「まずは全部の花と値段を覚えてくれ。」

 彼女はノートを取り出すと、ほかの店員についてすべての花の色と形、そして名前を書きとっていった。花の種類は数百にも及んでいたが、翌日店に行くときにはすべて彼女の頭に入っていた。すると店長は大変驚いて「たいていの人は一カ月はかかるのに」と言ったという。

 このようにして順調に始まった生花店での仕事だが、学校と店が離れていたこともあり、彼女はしばらくしてこの店を辞める。しかし、彼女はここでも多くのことを学んだ。まずはセールスのテクニック、ほかにもマネジメントや顧客管理についても学ぶ。

 では、次回は彼女がダイレクト販売を経て「企業家」となるまでの道筋を追おうと思う。

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