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HOMEクルマエディターズ・ノート > アイデアがよみがえる時

エディターズ・ノート

アイデアがよみがえる時

  • 高橋 史忠=日経エレクトロニクス
  • 2012/11/30 09:00
  • 1/4ページ

 さすがに4mの巨体は、迫力があります。

水道橋重工のクラタス。
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 東京の日本科学未来館で2012年12月10日まで展示中のロボット「KURATAS(クラタス)」を見てきました。この2日ほど、テレビや新聞で紹介されていたので、写真や映像で見た方は多いかもしれません。

 このロボットは、鉄鋼アーティストの倉田光吾郎氏と、奈良先端科学技術大学 情報科学研究科に在籍し、産業技術総合研究所のスタッフを務める研究者の吉崎航氏らが結成した制作チーム「水道橋重工」が開発したもの。人型のロボットで体高は4m、重さは4t。4本の足には車輪がついており、時速10kmで走行します。

 何より、顔の部分にあるコックピットに搭乗して操縦できる点が白眉。操縦桿を動かすと、建設用重機などに使う油圧システムで手や足の関節がウィンウィンと動きます。見た目は、ほぼモビルスーツです。鉄人28号の金田正太郎くんのように外からも操縦できます。そのためにスマートフォンやタブレット端末を使えるところが今っぽい。ほぼ2年の歳月をかけて開発したそうです。

だって、作ってみたいから

 「なぜ、こんなものを?」。多くの人が思う疑問への回答は明快です。「昔、アニメで見たロボットに自分で乗ってみたかったから」と倉田氏。

コックピットに搭乗して操縦できる。
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 普段はロボット研究者の吉崎氏も、「研究のためではない」と話します。「だって、実際にこういうロボットがあったら面白いですよね」。同氏は倉田氏の工房がある山梨県に、わざわざ東京から毎週のように通って制作しているそうです。

 「作ってみたいから作った」。とても簡潔なこの一言も、4mのロボットとなると具現化するのは容易ではありません。今回の開発も、ほとんどが自費で賄われているそうです。自分のアイデアへの熱意がなければ、絶対に生まれない。それは間違いありません。

 「なぜ」の疑問に倉田氏は、こう付け加えました。

 「誰かが一度作ると、それを見てインスピレーションを得た他の人がもっとすごいものを作る。そういうことって、あるじゃないですか。クラタスを見て、そういう人が出てくるといいと思います」。

 2人が共通に夢見る未来は、街の中を大きなロボットが動き回る世界です。

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