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iPad miniの薄さに意味はあるか

大森 敏行=日経エレクトロニクス
2012/11/29 08:35
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 最近、新しいタブレット端末が続々登場しています。その中でも特に盛り上がっているのが、7型前後の液晶パネルを搭載する小型のタブレット端末です。そのカテゴリを代表する製品が、米Apple社の「iPad mini」と米Goole社の「Nexus 7」でしょう。そこで、これら二つのタブレット端末を分解した結果を比較し、参加者に部品を撮影していただけるイベント「iPad mini&Nexus 7分解/解析セミナー&部品撮影会」を開催することにしました。

 実は、私は両方の製品を私物として持っています。分解記事用に購入した機器とは別に、後で自分で購入したものです。つまり、iPad miniとNexus 7のユーザーでもあります。

 iPad miniを使ってみての感想は「良くも悪くもiPad」ということです。iPad miniの売り文句は「片手で持てること」ですが、正直、一般的な日本人が片手で持つにはやや大きすぎます。実際に使うときには、従来のiPadと同じように両手で持つことが多くなります。

 一方、Nexus 7は片手で持つのに適した形状をしています。iPad miniよりも厚さがあるのですが、裏面が樹脂製で端の部分がカーブしているため、手にフィットします。このため、利用する際はほとんど縦長の状態で使うことになります。横にするのは動画を見るときくらいです。

 Nexus 7はユーザー・インタフェースも洗練されてきました。以前のタブレット端末が搭載していたAndroid 3系は「使いづらい」という印象をもっていたのですが、Android 4系を搭載するNexus 7ではそのような使いづらさを感じることは減っています。

 iPad miniはNexus 7よりも後に発表された製品です。このため、iPad miniの発表会では、Apple社はNexus 7をとても意識したプレゼンテーションを行っていました。いわく「Nexus 7よりも薄く軽く画面が広い」。

 たしかにその通りです。しかし、iPad miniはなまじ薄いため、片手で持ちにくくなっているのも事実です。こうした薄さを追求することにどこまで意味があるのか、と個人的には思います。「ユーザーの利便性を無視してひたすら薄型軽量化を追求する」。これは、かつて日本の民生機器メーカーがたどった失敗パターンです。Apple社にもその傾向が出てきているのではないか。薄型軽量ばかりを強調するiPhone 5やiPad miniを見ていると、そんな気になってきます。

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