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エディターズ・ノート

ピクッと感電しました

  • 浜田 基彦=日経Automotive Technology
  • 2012/11/27 10:12
  • 1/1ページ

 ピクッと、きた。

 もっとビリッとか、ピリッとかだと思ったが、そうではなく、指がピクッと痙攣した。実はこれ、感電体感装置の取材である。右手を箱に載せ、スイッチを入れる。あらかじめ微小な電気を流し、最適な電流を決めてくれるので、危険なことはない。それでもちょっとどきどきする。

 生涯2度目の感電である。中学生のころ、自宅に暗室を作った。ブレーカを落としたと勘違いしたのだろう。100Vが流れている線をペンチで切った。2本をほぼ一気に切ったし、ブレーカも落ちたので、自分にはほとんど流れなかったと思うが、ドーンと衝撃がきたことを記憶している。

 電気工事の担当者なら、この程度は誰でもやっているようだ。電位差があると分かっている場所に親指と人差し指をつけ、ピリッとやって確かめる剛の者もいるらしい。

 こんな取材をしているのは「危ない、EV/HEV開発現場の感電事故~エンジニアが死なないための感電防止教室~」という講座の準備をするためだ。

 「危ない」という刺激的なタイトルだが、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)が危険だという話ではない。タイヤまで水没しながら走っているEVの映像をよく見る。製品としてのEVは安全である。絶縁も、防護の規格もしっかりしている。また、工場で作業者が感電しないための安全性も確保している。顧客を守るための製品安全、作業者を守るための労働安全はしっかりしているということだ。

 しかし、EV/HEVの開発現場では、自分を守るのは自分だけだ。自分で配線を考え、自分で試作機を手作りし、自分で実験する。顧客や作業者と違って“被害者兼加害者”なので、役所もあまり縛ってこない。自己責任でやるしかない。

 直流、交流、高周波が入り混じった試作機で、電源が切れているのにコンデンサに残っていた電荷で感電することさえある。いろいろ試したいから、接点もむき出しだ。

 そのような危険と隣り合わせで開発している人のために、講座を開こうと考えた。

 発・送電業界、建設業界、鉄道業界は100年以上前から感電事故を繰り返している。感電に関する知見が十分に蓄積している。電気事故の第一人者と呼ばれる人もいる。自動車業界はEV/HEVの時代になるまで最高12Vの世界だったから、事例の蓄積が少ない。“先達”の話を聞けば役に立つのではないか。

 なお、点火系の電圧は12Vより高いが、それほど危険ではない。その辺の話も講座には出てくる。

 EV/HEVの開発で死にたくない技術者と、技術者を守る安全管理者のために、感電の危険を防ぐ方法について解説する。冒頭に出てきた「感電体感装置」の実演もあるので“ピクッ”も体感できる。

48V化で変わるHEV勢力図
~日本は欧州の標準化に対抗できるのか~
Valeo社、Continental社、Infinion社など主要企業が講演


欧州メーカーが2016年に48Vのマイルドハイブリッド車(HEV)を実用化します。48V化する最大の狙いは、発電機で、エンジン駆動力をアシストできるようにすること。燃費が向上し、欧州の2021年規制(CO2排出量=95g/km)をクリアしやすくなります。一方の日本は、各社が200V程度の高電圧電源を搭載し、専用の駆動用モーターを配置する、本格的なストロングHEVで世界をリードしています。日本は欧州勢に対抗できるのか━━。今回のセミナーでは、48V規格の最新動向から、事例、HEV市場に与えるインパクトまで、多面的に迫ります。詳細は、こちら

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