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EVの祭典で見た「光」――普及モードに入るための条件

大場 淳一=テクノアソシエーツ
2012/11/21 00:00
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 次世代のクルマとして期待される電気自動車(EV)。市販車としての普及は遅々として進んでいないが、2012年10月20日に茨城県の筑波サーキットで開催された「日本EVフェスティバル」(主催:日本EVクラブ)では、近い将来におけるEVの普及を予感させる動きがあった。

 同イベントは毎年開催されている。電動カート(ERK)による耐久レースや見た目の華麗さを競う走行、コンバージョン(改造)EVによる耐久レース、大手自動車メーカーが主催するEVの試乗などが行われる。

 筆者はEVの定点観測の一環として、このイベントを毎年取材している。今年の特徴として挙げられるのが、(1)コンバージョン(改造)EVが国内メーカー製のリチウムイオン2次電池(LIB)を搭載したこと、(2)国内自動車メーカー大手5社による市販EVの競演、(3)移動型の急速充電器の登場――の3点である。

出走車両の40%以上が既にLIB搭載

 改造EVによる耐久レースでは、出走車両におけるリチウムイオン電池(LIB)搭載車の割合が近年高まっている(図1)。3年ほど前までは鉛蓄電池が大半で、LIBを採用する動きは非常に限定的だった。

「EVフェスティバル」における出走車両数(CEV総数)とLIB電池搭載車の比率 縦軸の単位は、CEV総数では「台」、搭載車の比率では「%」
図1●「EVフェスティバル」における出走車両数(CEV総数)とLIB電池搭載車の比率 縦軸の単位は、CEV総数では「台」、搭載車の比率では「%」 (テクノアソシエーツが作成)

 今年のレースでは25台の出走車両中、11台がLIBを搭載していた。昨年と比較すると伸びていないが、出走車両の40%以上が既にLIB(ほとんどが中国製)に移行している。耐久レースでは、上位5車すべてがLIB搭載車だった。今後、LIBのコストがさらに下落し、入手が容易になれば、バッテリー切れ(電欠)の心配の少ないLIB搭載車が過半数を占めるようになるだろう。

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