過去を記録するだけでは役に立たない。このビッグデータから知識を紡ぎださなければならない。それが、情報処理技術である。信号処理、統計、特徴抽出、表示。HMI (human machine interaction)がキーワードである。最初は原因と結果の記録と解析。これはデータ処理。さらに因果関係の抽出。これはモデル化と呼ばれる。

 モデル化ができると、仮想入力を与えれば未来が見える。シミュレーションである。逆に良き未来を築くには、どのような入力を加えれば良いかも分かる。この入力が操作であり、決定であり、政策である。これは最適化と呼ばれる。

 現在、過去、未来に対応する情報技術が通信、蓄積、処理である。この三段活用については、機会があるたびに何度もお話ししている。これでお茶を汚すだけでは怒られるので、今回はもう一歩話を進めたい。それは、未来予測のやり方である。